
もし、自分の子供がインフルエンザと診断されたら、みなさんはどうしますか?
普通の人なら、医者で処方された薬を飲ませ、自宅で療養しますよね。
しかし、息子がインフルエンザに感染したのにもかかかわらず、処方された薬を飲ませずに民間療法を信じた母親がもたらした、あまりにも悲惨な結末に非難が相次いでいます。
インフルエンザと診断された息子に母親が行ったこと
アメリカに住む、ジェネヴァ・モントーヤさんの生後10か月と5歳の2人の子供が先月末に
インフルエンザに感染し、医者から家族全員分の「タミフル」が処方されたそうです。
しかし、彼女は子供たちに薬を使用することに抵抗を感じ、薬を購入せずに帰宅します。
自宅で彼女が行ったのは、ハッカ油やビタミンC、ラベンダーなどを使った自然療法。
当然、子供たちは回復するはずもなく、1月31日には最初の子供とは別の4歳の息子ナジー・
ジュニア君が突然38.8度の高熱を出して熱性けいれんを起こしてしまいます。
自然療法に頼った結果...

38.8度の高熱に、熱性けいれんを起こすナジー君。
慌てた母親の ジェネヴァさんは医者ではなく、facebookグループ「Stop Mandatory
Vaccination(SMV)」などにアドバイスを求めました。
このグループは、自然療法を推奨し、予防接種に反対している登録者数17万8千人以上の大きな
団体です。
ここにアドバイスを求めたジェネヴァさんは、グループのメンバーや他のfacebookの団体から次の
ようなアドバイスを受けます。
- 母乳、ハーブのタイム、薬草として使われるニワトコなどが有効
- ジャガイモやキュウリをスライスしておでこに貼るといい
冷静に考えれば、こんなことがインフルエンザに効果がないことは明確ですが、ジェネヴァさんは
このアドバイスを信用してしまい子供たちに「タミフル」を与えることはありませんでした。
このアドバイスを受けた2日後、生後10か月の息子の体温が40℃まで上昇してしまい、ジェネ
ヴァさんは一日のほとんどを集中治療室で過ごします。その後帰宅すると、ナジー君が寝室の床の
上に倒れているのを発見します。
その時の様子をジェネヴァさんは次のように語っています。
「ナジーは呼吸をしておらず、心肺蘇生をしながら救急車を待ちました。一番症状が軽かったナジーの心臓が止まってしまって、私もパニックに陥り、救急隊員が来ると気を失ってしまいました」
ナジー君はインフルエンザB型に感染していて、高熱か呼吸困難に陥ったことにより痙攣を
起こし低酸素脳症に陥っていました。
生命維持装置に繋がれたナジー君は、倒れてから3日後の2月5日に脳死と判定されてしまい
ました。
このニュースへの世間の反応
「母親失格」
「この母親は一生苦しまなくてはいけないんだよね。悲劇」
「医師のアドバイスを聞かず、Facebookに頼るほうがおかしい」
「助けることができた命」
「インフルエンザは本当につらい。なぜ病院に行きながら、薬を購入しなかったのか」
「問題は予防接種や薬ではない。インターネットだ」
このように、母親への厳しい意見が多数聞かれました。
母親は、「親として何もしてやれず残念です。」と話していますが、医者の言うことにちゃんと
耳を傾け「タミフル」を購入していれば、ナジー君は死なずに済んだかもしれません。
母親の判断ミスが取り返しのつかない結果をもたらしてしまった今回のニュース。
やりきれない気持ちでいっぱいになりました。
ここまでお読みいただきありがとうございました。
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