こんにちは。
全国的にインフルエンザ警報・注意報が発令される中、小学6年生の女の子がインフルエンザが
原因の脳症で死亡していたことが分かりました。

長野県内の小学校に通う女子児童が、今月15日にインフルエンザが原因の脳症で死亡していたことが分かった。
引用元:livedoor NEWS
死亡したのは、長野県の南信地方に住む小学6年生の女子児童。地元の教育委員会によると、女子児童は今月13日に登校した際は体調に問題はなかったが、翌14日に高熱が出て、医療機関でインフルエンザと診断された。そして15日に「インフルエンザ脳症」で亡くなったという。長野県は18日に「インフルエンザ注意報」を発表していて、重症化を防ぐためにワクチンを接種するよう呼びかけている。
このように、発症してから重症化するスピードが速いのがインフルエンザ脳症の恐ろしい
ところです。
最悪死に至る可能性もあり、回復したとしても後遺症が残る可能性があります。
この恐ろしいインフルエンザ脳症、原因の一つに解熱剤のある成分が関係あると言われています。
それは、どのような成分なのでしょうか?
多くの犠牲者を出したインフルエンザ
インフルエンザと言えば、毎年流行するのが当たり前になっていて私たちにとって聞きなれた
病名ですよね。
しかし、今から約100年前には全世界的に大流行し、多くの犠牲を出した病気だと
いうことをご存じでしょうか?「スペイン風邪」と言えば、思い出す方もいるかもしれません。
学校の歴史の授業で習いましたよね!
感染者は5億人、死者は5000万~1億人に達し全人類の3割近くが感染しました。
日本では、当時の人口5500万人に対して48万人が死亡という大きな被害をもたらしました。
現在は医療技術の発達や生活環境の改善により死亡率は低くなっていますが、過去には多くの
犠牲者を出した恐ろしい病気だということを忘れてはいけません。
インフルエンザ脳症の原因は解熱剤!?
インフルエンザ脳症は、インフルエンザにかかると必ずなるとは言えません。
明確な原因がわかっていないのが現状です。
しかし、解熱剤のある特定の成分が関連性があると言われています。
インフルエンザ脳症の原因の一つとされる解熱剤とは?
アスピリンです。
海外でインフルエンザの子供がアスピリンを服用すると、急性脳症を起こす「ライ症候群」
を引き起こす引き金になるとして使用されなくなりました。
インフルエンザ脳症を悪化させる解熱剤とは?
ジクロフェナクナトリウムとメフェナム酸です。
何それ?聞いたことないよ!って思いますよね。
メフェナム酸は、市販薬ではなく「ポンタノール」という名前の処方薬です。
しかし、「ポンタノール」は販売中止になっているので処方されることはありません。
ジクロフェナクナトリウムは、「ボルタレン」という名前で知られています。
筋肉や関節に塗る薬、と言えばわかりますよね。
インフルエンザの小児に対して用いることは禁忌とされていて、インフルエンザの解熱剤
として処方されることはないそうです。
ロキソニンは大丈夫なの??インフルエンザの時に飲んじゃダメな解熱剤
それじゃあ、解熱剤として薬局にも売っているロキソニンやノーシン、エスタックイヴなら
飲んでも大丈夫なの?
いいえ、答えはNO!です。
インフルエンザ脳症との関連が強いと言われているのが、NSAIDsという種類の非ステロイド性抗炎症薬だからです。
基本的にインフルエンザが疑われるような高熱の時は、自己判断での市販薬の使用は
避けましょう。
インフルエンザの時に飲んでもいい解熱剤
大人と子供、どちらもOKな解熱剤はカロナール(タイレノールA)です。
インフルエンザ脳症を予防するために
インフルエンザの症状に加えて
- 咳がどんどん悪化していく
- 息苦しい
- 二週間たっても熱が下がらない
⇒これらの症状は、肺炎が疑われるので早めに医療機関を受診してください。
- 意識混濁
- けいれん
⇒脳症を発症する可能性があるので、速やかに医療機関を受診してください。
まとめ
インフルエンザを疑う高熱が出たとき、安易に市販薬を服用するのはとても危険です。
必ず医療機関を受診して、薬を処方してもらうようにしましょう。
大切な家族を恐ろしいインフルエンザ脳症から守るのは、自分自身だという気持ちを持ち
安易な解熱剤の使用は控えましょう。
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