シリーズ再始動の話題作『ジュラシック・ワールド 復活の大地』。
あの“ジュラシック・パーク”の血を継ぐ新章として、2025年の夏映画として大きな注目を集めています。
しかし、「シリーズ最低の作品」という評判もあり、真相が気になるところです。
今回は、『ジュラシックワールド 復活の大地』の評判についてまとめます。
「ジュラシックワールド復活の大地」のあらすじ
『ジュラシック・ワールド/復活の大地』は、単なる続編ではなく、“新たな始まり”を告げる作品です。
今作はこれまでのシリーズのストーリーラインをリセットし、全く新しい視点とキャラクターで描かれています。
主演には『アベンジャーズ』シリーズなどで知られているスカーレット・ヨハンソンを新たに迎え注目を集めています。
また監督には『ローグ・ワン』のギャレス・エドワーズが抜擢され、従来の冒険活劇に加え、人間と自然の対話という深いテーマが盛り込まれました。
舞台は「復活した恐竜が支配する新たな大地」。
人類と恐竜が共存する未来社会が描かれ、サバイバル要素と社会派ドラマが融合。
これまでの“パーク脱出劇”とは一線を画した構成が新鮮で、批評家からも高評価を獲得しています。
つまり、『復活の大地』は過去作の焼き直しではなく、“ジュラシック”ブランドを次世代に繋ぐ新たな幕開けとして注目すべき一作です。
「ジュラシックワールド復活の大地」の評判はひどい?
『ジュラシックワールド復活の大地」の評判は、批評家と観客で真っ二つに分かれています。
- 批評家⇒低評価
- 観客⇒高評価
それぞれ詳しく見てみましょう。
批評家の評価
『ジュラシックワールド復活の大地」の批評家の評価は低評価となっています。
- 批評の主な批判点は、「複雑すぎるプロット」「キャラクター描写の浅さ」「ノスタルジーの多用」といったストーリー面の混乱。
- 厳しく言えば、ColliderのRoss Bonaime曰く「legacy‑sequel(過去の続編)以上でも以下でもなく、シリーズの魅力を理解せずに作られた凡作」
BBCやThe Guardianなどは「joyless(楽しくない)」「mediocre(平凡)」「pointless(無意味)」と酷評し、「フランチャイズを終わらせる時が来た」とまで述べられました。
観客の評判
『ジュラシックワールド復活の大地』への観客の評価はかなり好評かとなっています。
- アメリカ大手レビューサイト「Rotten Tomatoes」の一般ユーザー評価では約79%と高評価
- 映画公開初日に映画を観た観客からの満足度を表す「CinemaScore(シネマスコア)」では“A”(A+〜FでA)評価。
- アメリカの映画調査サービス「PostTrak」でも約73%が推薦という高支持
Just got out of my sixth viewing of Jurassic World Rebirth and every time I have seen this movie people have applauded when the credits role
— Mosasaurus Mob Boss Rika (@golddvstwoman) July 21, 2025
We are so back pic.twitter.com/IxZBjeYjD8
翻訳:ジュラシック・ワールド・リバースの6回目の鑑賞を終えたばかりだけど、毎回この映画を見ると、クレジットが流れるときにみんなが拍手してる
アメリカ発の掲示板型SNS「Reddit」等でも
「4DX上映で歓声」
「マルタのアクションシーンが最高」
「恐竜シーンが楽しい」
といった好意的な声が多くあがっていました。
批評家 vs 観客:温度差の理由は?
『ジュラシックワールド復活の大地』の批評家と観客の評価の温度差の理由をまとめた表がこちらです。
項目 | 批評家の評価 | 観客の評価 | 温度差の理由 |
---|---|---|---|
全体評価 | 低評価(Rotten Tomatoes:否定的多数) | 比較的高評価(CinemaScore:B+、PostTrak:前向き) | 期待値や楽しみ方の違いによるギャップ |
ストーリー | 「新鮮味がない」「プロットが浅い」と批判 | 「単純でも楽しめる」「恐竜が見られれば満足」 | 批評家は脚本重視、観客はアクションや迫力重視 |
演出・映像 | ギャレス・エドワーズ監督の演出は評価されるが凡庸との声も | 「迫力があった」「映像は大満足」 | 映像美に感動する観客と、演出に厳しい批評家の視点の違い |
キャスト(スカーレット主演など) | 「キャラの掘り下げ不足」との声 | 「スターが出ていて華やか」「演技も良かった」 | キャラ背景より見た目・存在感を楽しむ観客と、掘り下げを重視する批評家 |
シリーズ再始動の評価 | 「目新しさが足りない」「焼き直し感」 | 「懐かしい雰囲気で良かった」 | 新鮮さを求める批評家と、シリーズ愛で満足する観客 |

アメリカでは批評家は最低、観客は最高と評価されているようです。
『ジュラシックワールド復活の大地』は批評家と観客の評価にかなりの温度差があり、日本での評判がどうなるか楽しみですね。
「ジュラシックワールド復活の大地」は恐竜映画に飽きた人こそ見て欲しい作品
「恐竜=CGアクション」と思っている人にこそ、『ジュラシックワールド復活の大地』はおすすめです。
今作は“恐竜の脅威”だけでなく、“恐竜との共生”や“人類のエゴ”というテーマを重視。
単なるパニック映画ではなく、社会的メッセージを持った作品として構築されています。
劇中では、恐竜の違法ブリーディング問題や、遺伝子操作により生まれた新種が登場。
環境問題や倫理観を問う描写もあり、大人の鑑賞にも耐える奥深さが。
これはかつての『ジュラシック』シリーズが描いてきた“パニック”主体の構成とは一線を画す視点です。
だからこそ、“恐竜はもう飽きた”という人ほど、本作の進化した内容に驚かされるはずです。
スカーレット・ヨハンソンがハマり役すぎる!
主演スカーレット・ヨハンソンの存在が、作品の魅力を数段引き上げています。
彼女が演じるのは、過去に恐竜に関わった科学者であり、同時に娘を持つ母親でもあるという複雑な役。
アクションと人間ドラマ、両方を成立させる表現力が求められるキャラクターです。
母としての葛藤、科学者としての責任、そしてサバイバーとしての強さ。
彼女の感情がダイレクトに伝わるシーンは観客の共感を呼び、SNSでも
「彼女なしでは成り立たない作品」
という声が多数上がっています。
スカーレット・ヨハンソンの演技があってこそ、本作は「ただの恐竜映画」にとどまらず、強く印象に残る作品になったのです。
ファンの間で評価が分かれる“ある演出”とは?
ただし、本作には評価が分かれるポイントもあります。
中盤以降、物語のテンポがやや失速し、クライマックスも予想より地味だったという声が散見されます。
さらに一部のファンには「もっと恐竜の暴れっぷりが見たかった」という不満も。
特に、物語上のクライマックスとなる恐竜との対決が「短すぎる」「意外とあっさり」などと指摘されました。
これは“リアル志向”の演出意図によるもので、賛否が分かれる点です。
こうした賛否も含めて、本作は“従来とは違う”という明確な方向性を持つ作品。
評価が割れること自体が、挑戦作である証です。
まとめ
本作は単なるシリーズ継続ではなく、「恐竜映画×社会派SFドラマ」という新たな路線に挑んだ野心作。
演出面にやや課題はあるものの、作品全体に流れるテーマ性と役者陣の熱演が光ります。
「過去作を観ていないけど、楽しめるか不安…」という方もご安心を。
今作から新たな世界観が始まるため、初見でも十分に楽しめます。
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